一人暮らししたい!と思っても、いつから始めればちょうどいいのかわからないですよね。
職場や学校が実家から通える範囲であれば、なんだかんだ居心地よくてずっと実家にいちゃう、という人も少なくありません。
そこで今回は、一人暮らしを始める時期で迷っている、という方向けに、そもそも一人暮らしに必要な費用や、それぞれの時期のメリット・デメリットをご紹介したいと思います。
一人暮らしに必要な費用

一人暮らしを始めるのに必要な費用は、初期費用と月々の生活費に分かれます。
まず初期費用についてですが、目安として50万円前後はみておかなければいけません。
新居を契約する際には、敷金、礼金、前払い家賃、保険料、鍵交換代などで、一気に家賃の4~5か月分必要になります。家賃が7万円だとすれば、約30万円も住み始める前からかかってしまう、ということです。
また、家具家電などの生活用具もそろえなくてはいけません。機能や機種にもよりますが、おおよそ20万円ほどかかると思っておくべきです。
30万円+20万円で、計50万円。ポンと出すには大きい金額ですよね。
次に、一人暮らしを始めれば、当然ですが生活費がかかります。
水道光熱費、通信費や食費など、毎月家賃プラス5万円ほどはみておいた方が良いでしょう。さらに旅行などのイベントへの出費が加わります。
事前にある程度試算しておき、月々の目標貯金額などと照らし合わせてみると良いかもしれません。
一人暮らしを始める主な時期とメリット・デメリット

一人暮らしを始める時期は、やはり「人生の転機」と言われるようなタイミングが多いようです。
とはいえ、職場や学校が実家から通える範囲ではなかったため必要に追われて、という方もいれば、通えたけど自立するのにちょうど良かったという方もいて、理由は様々です。
進学と同時に一人暮らしを始める
大学や専門学校への進学を機に一人暮らしを始める、という方はかなり多いです。特に、地方の実家から、東京や大阪など都会の学校へ進学する、というパターンが大多数を占めます。
この場合、実家を出る選択肢しかなかったとも言えますが、学校選びの際に通える範囲にするかどうかを決めている場合も少なくありません。
メリット
進学を機に一人暮らしをするメリットは
・金銭的負担が小さい
・自由度が急上昇する
の2つあります。
学生のうちに一人暮らしを始めるのであれば、初期費用を負担してもらえることがほとんどです。約50万円をまるっと出してもらい、就職後も同じ部屋に住み続ければ、金銭面でかなり楽をすることができます。
また、高校を卒業するだけで、かなり生活の自由度は上がります。同時に一人暮らしを始めてしまえば、夜遅くまで起きていても誰にも何も言われない環境です。キャンパスライフを謳歌できます。
デメリット
デメリットとしては、生活習慣が乱れすぎてしまうことが挙げられます。
自由になるということはつまり、自己管理をきちんとしなければいけない、ということです。夜更かししすぎて授業に行けなかったり、適当な食事を続けて風邪をひいてしまったり。回りまわって自分に返ってきます。
就職と同時に一人暮らしを始める
学生生活が終了し、就職して社会人になるタイミングで一人暮らしを始める方も、ある程度います。
ただ、単純に学生の頃よりも忙しくなるため、就職と同時に一人暮らしもしよう、と考える方はそれほど多くないようです。実家から通える範囲で職場を探す、という決め方も一般的です。
メリット
社会人になるタイミングで実家を出ることのメリットは、通勤時間を短くできる、ということが大きいです。
実家から通える範囲で探すと言っても、限界があります。通勤に往復2時間かかるようであれば、それだけでかなりの負担です。
一人暮らしをすることにしてしまえば、職場ありきで住む場所を決められるので、通勤時間をかなり短縮することができるかもしれません。
デメリット
デメリットとして挙げられるのは、急激に生活の負担が増えてしまう、ということです。
学生から社会人になれば、多くの人は忙しくなります。また、新人で慣れないうちはよりつらく感じてしまうものです。プラスで今まであまりやってこなかった家事も加われば、余計大変になることは言うまでもありません。
さらに言えば、1年目のうちは給料もそれほど高くないことがほとんどです。新人の給料から貯金などにお金を回そうと思うなら、実家暮らしの方が良いでしょう。
社会人3~5年目で一人暮らしを始める
社会人以降に一人暮らしを始める時期としては、就職と同時よりも、3~5年目の慣れてきた頃の方が、割合が大きいです。
仕事にもお金にも余裕が出てくるタイミングのため、一人暮らしの準備もしやすいということが、要因となっているようです。また、いつまでも親に頼っていないで自立したい、と考える方も少なくありません。
メリット
社会人3~5年目に一人暮らしを始めることのメリットとして挙げられるのは、恋人との時間が作りやすくなる、ということです。
20代後半に入れば、将来をともにするパートナーと出会うこともあります。そうなった時、一人暮らしをせず実家に住んでいるままだと、なかなか2人でゆっくり会う時間を作れません。
また、真剣に将来について考え始め、同棲しようとなった際、自分に一人暮らしの経験があるかどうかということが2人の生活に与える影響は小さくありません。
ましてやどちらも経験がない場合、仕事をしつつ、お互い手探りで家事をしていくことになります。イライラがたまってしまうことも避けられないのではないでしょうか。
デメリット
デメリットとして挙げられるのは、仕事だけに集中することができなくなるかもしれない、ということです。
慣れてきて、さらに仕事に打ち込んでいこう、と思っている時期に一人暮らしを開始すると、仕事以外ですべきことが増えてしまいます。
職場が近くなっても、結局家事に追われる時間でチャラ、ということもあり得ます。仕事だけをひたすら追い求めたい、という方にとっては、3~5年目の時期に一人暮らしを始めるのは、最適な選択ではないかもしれません。
ただ、いつか実家を出ると決めている方であれば、引き伸ばしているだけとも言えます。忙しさが増すことを覚悟した上で無理やり引っ越してしまうというのも、悪くありません。
無理な一人暮らしはおすすめしません

進学、就職、社会人3~5年目と、それぞれの時期に一人暮らしを始めるメリット・デメリットはあるものの、状況も人それぞれです。
介護が必要な人が実家にいたり、親との時間を大切にしたかったり、目的に向けてお金を貯めるために少しでも節約したかったり。実家を出たくない理由を大切にすることも、より良い人生のための選択です。
多くの人が一人暮らしを始める時期だからと言って、自分も合わせなければいけない、というわけではありません。
焦らず、自分にとって一人暮らしするのがベスト、という時が来るのを待ってみても良いかもしれませんね。
まとめ
一人暮らしに必要な費用や、始める時期ごとのメリット・デメリットをご紹介してきました。
実家を出れば金銭的にも時間的にも負担は増えますが、培われる生活力は、ずっと活き続けます。
お金や仕事と相談しながら、自分にとって良いタイミングで、後悔しない一人暮らしを始めるための参考になればと思います。
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