「おもしろい百人一首の本を読みたい!」と思っているあなたへ。
今回は、古文が苦手な筆者でも楽しむことができた、百人一首をテーマとしたおすすめの本を3つ、紹介します。
古典の世界を、気軽に体験してみませんか?
百人一首のおすすめ本3選
一口に百人一首の本と言っても、種類は様々あります。
子供にも読みやすいものから、ある程度知識がないと大人でも読みにくいものまで、自分のレベルに合った本を選ぶことが大切です。
そこで今回は、
- 小学生にもおすすめのマンガ
- 初心者向けの解説本
- 中・上級者向けの解説本
の3段階に分けて紹介します。
ご自身に合っていると思うものを選び、ぜひ百人一首のおもしろさを味わってみてください。
百人一首の小学生にもおすすめマンガ『超訳マンガ 百人一首物語 全首収録版』
百人一首の全和歌を、フルカラーのマンガでわかりやすく解説している作品です。
歌が詠まれた背景や、歌人の心情・人となりが、鮮明に描かれています。
ストーリーになっているため読みやすく、絵も見やすいため、お子さんの百人一首へのとっかかりには特におすすめです。
とはいえ、かなりかみ砕いた解説で、もちろん大人の方が読んでもわかりやすくなっています。
お子さんと一緒に読んでみるのも、良いかもしれません。
百人一首の初心者向け解説本『こんなに面白かった「百人一首」』
「活字は苦手じゃないけど、百人一首とか古典とかの知識は自信ない…」という方におすすめなのが、この本です。
マンガと同様、背景や心情がわかりやすく描かれていますが、絵がない分、一首あたりの内容がかなり濃くなっています。
現代語訳や技法の解説を載せてくれているため基礎知識などは必要ありませんし、歌人についてのコラムが8つあるなど、楽しく読み進められる工夫もなされています。
また、出版が2010年と比較的最近なので、現代の感覚に則した内容となっている点も魅力です。
古典文化を身近に感じながらも、百人一首の本格的な鑑賞を行いたい、という方は、ぜひい一度読んでみてください。
百人一首の中・上級者向け解説本『私の百人一首』
『私の百人一首』は、解説本というよりも、「著者が和歌を鑑賞する過程をトレースする本」という説明が正しいかもしれません。
歌が詠まれた背景や詠み人の心情に、豊富な知識を持つ筆者がひたすら思いを馳せ、解釈を展開していくという内容です。
現代語訳もなければ、修辞技法の解説もほとんどと言って良いほどありません。
よって、初心者の方は息苦しく感じる方も少なくないでしょう。
しかし、和歌の内容を理解している方にとっては、これほどおすすめな本はないと言えます。
1000年前の常識、教養や人間関係に深い造詣を持つ筆者の、ロジカルでありながら斬新でもある解釈を、存分に楽しむことができます。
より深く古典文化を楽しみたいという方に、特におすすめです。
百人一首のおすすめ本まとめ
今回は、百人一首についての、
- 小学生にもおすすめのマンガ
- 初心者向け解説本
- 中・上級者向け解説本
の3つを紹介しました。
どれもおすすめできる本ですが、目的に合った本で楽しむことが大切です。
古典文化の趣深さを、ぜひ体験してみてください!
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