一人暮らしこそ食費を節約すべきでない話【+おすすめ節約方法3選】

一人暮らし

一人暮らしには、お金がかかります。

様々な出費を自分でカバーしなくてはならず、貯金を意識している方であれば、もちろん節約を始めようと考えるはずです。

そして、その際にどこに目をつけるかは、節約するにおいて最も重要なポイントです。

そこで今回は、「食費は節約すべきではない」というテーマについてお話します。

一人暮らしこそ食費を節約するべきでない理由

「日々の出費を見直しましょう」というのは、節約でよく聞かれる言葉です。

ちりも積もれば山となる、と言うように、ある意味では正しいのかもしれません。

しかし、少なくとも食費に関して言えば、この言葉を鵜呑みにするべきではありません

端的に理由を言えば、コスパが悪いからです。

なぜコスパが悪いと言えるのか、ご説明していきます。

リターンが小さい

一人暮らしの食費の平均は、1か月で3万円前後です。

仮に現在の食費が月3万円だとして、そこから食費を節約しようとする場合について考えます。

自炊の割合を増やし、毎日3食しっかりと自炊すれば、月1万5000円ほどまでは減らすことができます。時間と手間を厭わず、とにかく節約したい!という意思がある方は、それなりの効果を得ることができるでしょう。

しかし、実際は、毎日3食自炊をできるほど余裕のある人はそれほど多くありません。

毎日食費の2割を節約する意識を持ったとして、1日200円。1か月でも、6000円にしかなりません。服を1着我慢するだけで節約できてしまう金額です。

もちろん、現在5万円ほど食費に掛けている方であれば、平均まで抑えるだけでも月2万円の節約になります。が、そのためには生活習慣の変更が必要で、かなりのコストがかかってしまいます。

食費の節約は、労力に見合ったリターンを得ることができるとは言えません

リスクが大きい

月並みですが、体は大切な資本です。そして、食費の無理な節約は、資本を損なうことになってしまいかねません

食費を節約しようとすると、どうしても炭水化物の割合が多くなってしまいがちです。

安くて、おいしくて、おなかにたまる炭水化物は、自炊にしろ外食にしろもってこいの食材ですが、炭水化物ばかりだと栄養が偏ってしまいます。

結果としてビタミンやミネラルなどその他の必要な栄養素が不足すれば、体調を崩す原因となってしまいます。

風邪をひき、病院に行き、念のため検査なんてことになれば、予定外の出費に3000円以上払わなくてはいけません。その時点で半月分の食費を節約する努力が無駄なものとなります

また、熱が出て仕事やバイトを休まなければいけない、ということになれば、支出が増えるだけでなく、収入を減らしてしまうことにもなりかねません。

無理な食費の節約には、それなりのリスクが伴うということを、理解しなくてはいけません。

食費以外で節約すべきポイント

ここからは、食費は節約に向いていないのはわかったけど、他で節約したいという方向けに、食費以外で節約すべきポイントをご紹介します。

飲み会代を節約する

飲み会は、1回で3000~5000円ほどの出費になります。

飲み会が好きで、飲み会のためなら出費を厭わないという方以外は、飲み会の頻度を見直すだけで節約効果は大きいです。

仮に1回3000円だとしても、週に1回だったのを、2週に1回にするだけで、6000円の節約です。たった2回我慢するだけで、1か月食費を切り詰めた場合と同じ金額になります

職場全体での飲み会のように、参加しないことによる不利益が大きい場合もあるので、一概には言えませんが、食費を意識するよりもはるかに効率的に節約することができます。

固定費を節約する

家賃、水道光熱費や通信費など、毎月一定額が必ずかかる固定費は、なかなか意識することが難しいかもしれません。

しかし、だからこそ固定費の節約は、効果が大きくなりやすいです。

例えば、今家賃が月7万円の部屋に住んでいるとして、少し我慢して同じ駅の月6万円の部屋に引っ越せば、それだけで毎月1万円を自動的に節約できます。

水道光熱費や通信費についても同様です。ガスと電気をまとめただけでは節約できる金額は小さいかもしれませんが、大切なのは、それが毎月自動的に続いていくということです。

引っ越しは、金銭的にも肉体的にもかなりのコストがかかるため、節約のための行動には向いていません。ただ、携帯を格安SIMにして、水道光熱費を見直して、仮に月5000円固定費を節約できれば、その後は1年で6万円勝手に浮いてくれるのです。

初めに少し労力を使うだけで、ずっと続いていくという点が、固定費を節約すべき理由です。

「せっかくだから」をやめる

旅行、車、時計など、「せっかくだから」と言って大きな金額でも頑張ってしまうと、日々積み重ねた貯金は一瞬で吹き飛びます

良い車を買うために、最高の旅行をするために日々の節約を行っているのであればそれぞれに合ったお金の使い方です。

しかし、とにかくまずはお金を貯めたいと考えている方が、「せっかくだから」と言ってお金を使っていれば、目標額に到達する日は限りなく遠いです。

毎日コツコツ200円ずつ節約しても、50万円の時計を買えば取り戻すのに約7年もかかってしまいます。

貯金が目的であれば、日々の出費よりも、張り切ってしまいがちな大きい出費をまず見直すべきです。

それぞれに合った方法で節約を

食費は節約に向いていない、というお話をここまでしてきました。

しかし、結局は自分に合った方法で節約するのが一番です。

飲み会が好きな人は飲み会代を節約する必要はないし、車が好きなひとは買うのがベストです。

節約はあくまで無理なく続けていくことが大切です。その意味で、食費は不向きで、固定費はやりやすいということです。

賢く、無理なく節約して、人生の自由度を上げていきましょう。

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